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いつもいつでもうまく行くなんて、保証はどこにもないけど - Pokemon go の暫定的感想 -

いつでもいつも本気で生きてる、こいつたちがいーるー♪

Pokemon go が日本でリリースされて、1週間が経ちました。
どちらかというと「まだ1週間しか経ってないのか!」という感じですね、なんでだろう?「事前情報に踊らされ期間」が異常に長かったから?ド直球ポケモン初代世代のアラサーには、本当に心かき乱される1週間でした…

ここらで今、Pokemon go に対して感じている感想をまとめておこうと思います。

Q.Pokemon go 実際やってみてどう?

A.楽しい、というか、嬉しいです

同世代にそういう人は多いでしょうが、私の人生で初めて手に入れたゲームは「ポケットモンスター グリーン」です。ゲームボーイポケモンのソフトも飛ぶように売れた当時、おもちゃ屋さんはどこも品薄。私の母も手に入れるのに随分苦労したようで、「キティちゃんのハローキティのサンリオうらないパーティ」とセットで販売していた、キティちゃんが全面に描かれたピンク色が強烈なゲームボーイと、そのお店に唯一1個残っていたというグリーン版を買って来てくれました。

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猛烈にキティ…

正直、趣味じゃないゲーム機にテンションは下がりましたが、ゲームの内容に熱中してそんな気持ちはすぐに吹っ飛びました。フラッシュのわざマシンの手に入れ方が分からず勘と気合でイワヤマトンネルを突破したり、クチバジムのマチスが倒せなくて本気で泣いたり、いきなりレベルが100になる裏ワザを試してカメックスが火炎放射を覚えたり… いろいろあったな…

なにより当時は、インターネットで攻略法を調べるという発想が無かったため、ポケモンは基本的に友達と集まってやるゲーム。近所の公園、近所のスーパーのフードコート、友達の家、マンションの憩いスペース的な場所、色々な場所で攻略法を教わったり、ポケモンを交換したり、バトルしたり…ポケモンは強力なコミュニケーションツールでした。

Pokemon goは、このコミュニケーションツールたる部分をバッチリ継承していると思います。 特に「あ!出た!」と誰かが声を上げた瞬間の団結感は堪りません。 みんなで「どこ?どこ?」って言いながら、肩を寄せあって、画面を見せ合って必死にポケモンを探している状況は、あまりに小学校時代と酷似しているので、脳がバグったのかな?と思うほど。 さらにそれで「昔パーティーに入れて可愛がっていたポケモン」なんかをゲットしちゃうと、嬉しさと共に強烈なノスタルジーの襲われて、ちょっと泣きそうになります。

全くの同世代の方の、久々にポケモン達に会えた喜びをまとめた素敵な記事

mogmog.hateblo.jp

とにかく、今は喜びを噛み締めてる!って感じです。

Q.Pokemon go の「良いなぁ〜!」と思うポイントは?

A.沢山あります!

馬鹿みたいですが、とにかくポケモンが可愛い。

タップすると「気合一発!」的なモーションをしてくれて本当に可愛い。ピカチュウは若干やり過ぎでは?と思うけどやっぱり可愛い。負けた気持ちになるけど可愛いんだからしょうがない…ケチャップあげたい… マップ上にも省略アイコンじゃなくて、ポケモンそのものの姿で出現してくれるのが良いですよね。大きさの違いをダイレクトに感じられて楽しい!オニスズメ、雀だけあってちっちゃい!コダック以外とデカイ!可愛い〜。

世界を巻き込んでいる故に勃発する面白い運動

世界中で大ヒットしているが故に悲しい事件も起きていますが、一方で、色々な切り口からPokemon goを分析&ハックする人がいる状況がすごい! ナードに優しい世界って感じがします。 wired.jp

絶妙にフィジカルな摩擦を回避したジム戦バトルシステム

楽しいポケモンバトル、とはいえ全くの見ず知らずの人にいきなりポケモンバトルを申し込むのは、大の大人にはかなりハードルが高い…。「ジムにポケモンを設置するシステム」は、ingress直系という気もしますが、そこらへんの気まずさを上手いこと回避しているな〜と思います。かつ、一緒に戦ってくれている人の気配もなんとなく感じられるシステムが嬉しい。 このバランスは上手いな〜!!と感動しました。

とにかくingressのいいところを上手に盛り込んでる

ジム戦バトルシステムもそうですが、とにかくingressのいいところはちゃんと継承してる!という感じ。

チーム分け要素

ingressの「見ず知らずの人と、何となく仲間意識を共有する感じ」が最高に面白かったので、この要素があってよかったー!と思いました。設定として、ちょい思想めいたもので分けられるのもいいですよね。 ingressの2分割もなかなかですが、3分割も結構バランスが良い気がします。ちなみにブルーチームに所属しています〜進化過激派。

ビッグスケールとスモールスケールの行き来

確かに、醍醐味だなーと思いました。というか、そもそも「理由なく外出はしない」タイプの人間にとって、「ちょっと周り道したい」と思わせてくれる段階ですごい。

地域起こしにダイレクトに繋がりそう感

これに関しては、地域ごとに出現するポケモンを調節すれば、ingress以上の効果が見られる可能性があると見た!伝説のポケモンだけでも、それっぽい地方にピンポイントに配置してみてはいかがかしら?フリーザとかファイヤーとかサンダーとか。

Q.じゃあ、Pokemon go の「う〜ん…」と思うポイントってある?

正直、これも結構あります…

超頑張っても、歩きスマホになりやすい

ゲーム版では草むらなどの特定の場所でしか飛び出してこなかったポケモン達が、Pokemon goでは、マジでどこでも飛び出してくるのでびっくりします…。これはどうしても画面を見ちゃうよなぁー! ingressは、目的地にたどり着くまでは基本的に画面を見ないで済んだから、まだ歩きスマホ率が低かった気がするし。 AR機能を活かしたおもしろ写真が撮れる等の強力なメリットももちろんありますが、やっぱり少し場所を限定すると良いんじゃないかな。例えば、ポケストップの周りだけとか。

両手でやらなきゃ無理なゲームシステム

モンスターボールを投げるアクション要素は楽しいけど、どうしても「片手でスマホを固定」「片手でボールを投げる」という動きになり、これはこれで危ないかな…。あと、「あ、あいつPokemon goしてる」って100パーバレるのもな…いや、良いんだけど、もうちょいさり気なくやりたい時もあるし…

2016.07.31
「頑張れば片手でもできるよー!」というコメントを頂きました!なるほど、ここは努力次第なんですね!

アメシステム

正直、「アメを集めて与えるシステム」がいまいちピンとこないです。せっかくこんなに可愛いのに、ポケモンの個体にはほとんど愛着が湧きづらいシステムになってると思う〜。こう、「手塩にかけて育てたぞ!」という実感があるともっと楽しいし、単純にもっとポケモンバトルしたい。
そもそも元々のポケモン「とにかく全部のポケモンを集めきりたい派」と「じっくりゆっくりお気に入りのポケモンを育てたい派」に楽しみ方が分かれていた気がして、明らかに後者だった私には、アメシステムがなかなか飲み込めないです。 野生のポケモンともバトルしたいし、バトルでポケモンを強化したいよー!

画面情報が多い

「外を歩きまわりながらでしか成立しないゲーム」という点ですでにAR要素はクリアしているような気がしますが、上記でも書いたように、どうもingressをプレイしている時より画面ばっかり見てる気がします。 特にプレイヤーのにアバターは「うーん、これいる?」って思っちゃう。いなくても成立しそう。アバターの存在が、Pokemon goを「画面完結のゲームっぽく見せてる」ような気がしてます。

「これがこんなに流行ると新しいものを作る気が無くなる」という気持ちは、正直ちょっと分かる…

1週間遊んでみて感じた一番悲しいポイントがこれです。やっぱりPokemon goは、ingressの大量のデータとノウハウに、コンテンツ力のあるポケモンをドッキングした力技なゲーム。単体で見た時に新しい要素がちょっと少なめなのは確かだと思います。 ポケモンの歴史から考えると「ヤバイ!あのゲームの世界が現実に!小学生の時の自分に報告させてくれ!」という感じですが、ingressを初めてやった時の「なんじゃこりゃ…!!知らね〜〜〜〜!!!」という驚きは無いかな… すごい人たちが超超超努力して作っていることは百も承知ですが…。

まとめ

良くも悪くも、「最高に嬉しいポケモンの最新版」であり「ingressのネクストステップ」がPokemon goなんだな、と思います。でもingressをしてなかった人にも、というか、老いも若きも、世界中の全世代にリーチしているという事実が本当にすごい。 世界中からどんどんノウハウがたまって、Pokemon goを面白く使い倒す人が出てきたり、次にもっとヤバイゲームが出てきたりするのかも!と思うと、ものすごいワクワクします…! とにかく、まだ全然嬉しさが冷めやらないので、近所のジム(職場)で一番強くなるまで頑張りますー!!