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DIYでコンプレックス克服!写真写りをマシにしたい!〜作れ!大リーグボール養成ギプス編〜

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春の気配が色濃くなってきた今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか?

前回までのあらすじ

来る三十代を前にして己の成長を実感出来ず、「自分でどうにか出来そうなコンプレックスを克服しよう」と思い立った私。「写真写りが悪い」という長年のコンプレックスを解消すべく手を動かし始めたものの、怠惰な性格が災いして成果はなかなか出ず。新年を期に「1日1回自分の映った写真をInstagramにアップする」という目標を掲げたのだが…。

詳しくは過去の記事をご覧ください。

t0rakeina.hatenablog.com

t0rakeina.hatenablog.com

なぜ毎日写真をアップできなかったのか?

前回の投稿を期に、「1日1枚写真をInstagramアップする」という目標を掲げた私。しかしその結果は、見事としか言いようのない程の3日坊主ぶり。

f:id:t0rakeina:20160321160801p:plain 宣言して早々Facebookでボヤく私。

今回はまず、目標が達成されなかった理由について少し考えてみたいと思います。

毎日そんなにイベントは無い

先ほどのコメントでも述べていたように、そもそも写真に写ることがそんなに好きじゃない人間にとって、なんでもない日に写真を撮るのは割りと難題です。とは言うものの、実は「写真を撮る」というところまでの難易度はそこまでではありません。ただ、それを「Instagramにアップする」となると話は別です。

  1. 「この写真でいいかな〜」
  2. 「やっぱりなんか変…撮り直そう」
  3. 「う〜ん、何を基準に選んでいいかわからない」
  4. 「…もう今日はいいか…」

大体この思考ルートでアップロードを断念し、写真をカメラロールに貯めこむ日々。
ポイントはこの「何を基準に選んでいいかわからない」という所だと思います。例えばこれが、何らかのイベントの最中に撮った写真だったら、「このイベントに来ていたという事をシェアしたい」とか「この人に会ったことをシェアしたい」とか「このイベントに参加した時の自分の服装やメイクをシェアしたい」とか、色々と基準が生まれてくると思います。しかし、なんでもない日にはそれが生まれづらい。

イベントがあっても、タイミングをうまくつかめない

では、1月から3月まで、私の身にこういったイベントが一切なかったのか。否、そうではありません。数は多くないものの、ちょっとしたパーティーとか、まあ少しはありました。ではなぜ全然写真をアップできなかったか。明白です。圧倒的に間が悪かったのです

  • 肝心なときにiPhoneを持っていない
  • なんか恥ずかしくて「撮ろう」と言い出せない
  • 焦って撮って失敗する
  • 何回も撮り直すガッツもない

こんな感じでうまくタイミングをつかめず、チャンスを逃しまくってしまいました。 この間の悪さからも明らかになるように私が元来こういう事柄に向いていないという理由もあげられますが、これはあまりにも抜本的なので、今回は無視します。

それなら自動化…?

そんなこんなで、すっかり自分で立てた目標を忘れ、Instagramから遠のいてしまっていた頃、ブログやInstagramアカウントを見てくれた人から「あれ結局どうなったの?」「写真上げないの?」などの大変有り難いコメントを頂きました。俄然やる気になる私。でもいざ行動を起こそうと思うと、やっぱりアップロードで二の足を踏んでしまい、カメラロールは出来の悪い写真でいっぱい…。

「じゃあ、もう自動的に機械に撮ってもらおう」

予めスケジューリングしておけば、機械はイベントがあろうが無かろうが、きちんと写真を撮ってくれます。しかし、完全に全自動で写真を撮って、全自動でアップロードするシステムを作ってしまうと、非常に精度の悪い写真でアカウントを埋め尽くされ、ますますやる気を失いかねませんし、最悪、社会的に立場を悪くしかねません。「面倒くさくならない程度に自分でコントロールできて、かつ、勝手にやってほしいところは自動でやってくれる撮影システム」を検討していた所、1つの結論にたどり着きます。

それって、つまりプリクラでは…?

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プリクラと私

思い起こしてみれば、私はあまりプリクラで遊ぶタイプではありませんでした。世代的にはドンピシャなのですが、小学生時代から自分の写真写りに納得していなかった私にとって、プリクラは遊びというより、「いっくよー!!3、2、1…」と異様な剣幕ではやし立てられ、「ちょっぴりセクシーに!」などの無茶なお題をこなす、一種の修行のようなもの。

しかし「可愛さが求められるタイミングではバッチリきめて、オドケが求められればキッチリふざけて、おまけに落書きも上手!」みたいな、いわゆるプリクラ上手の友達は結構いました。今あらためて考えてみると、その友達は「写真写りをコントロールできていた」ということなのでしょう。前回の記事では、小学生時代からプリクラで楽しく遊んでいるような人との経験値の差に落胆しましたが、つまりプリクラこそが「写真写り界の大リーグボール養成ギプス」なのかもしれないのです。

つまり、「自分がどのように写真に写るか、どうすれば良い状態で写ることができるか」ということを、考えている人は10代、早ければ年齢1桁代の時から考えているということでうす。純然たる努力した時間の差。なるほど、力の差も納得です…

DIYでコンプレックス克服!写真写りをマシにしたい!〜プロトタイプでの実験 & 考察 &次の一手編〜 - LOGLOG

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しかしプリクラを撮りに、毎日ゲーセンに通い詰めるような生活はあらゆる意味で厳しい。そこで、プリクラっぽいシステムを実装してみることにしました。

プリクラっぽいシステムについて

想定したもの

私が考えた「プリクラ的なシステム」はこんな感じです。

  1. 何かのトリガーでシステムが自動的に起動する
  2. プリクラのように制限時間のなかで写真を撮影する(※ 制限時間内は撮り直しOK)
  3. 撮影した写真は自動的にInstagramにアップされる

しかし実装にあたって1つ問題が発覚します。それは、InstagramAPIが、基本的には写真投稿に対応していないっぽいということ。

www.bricoleur.co.jp

意外と気軽な雰囲気がない…

TwitterFacebookであれば、APIも公開されているし、いろんなアドオンお兄さん、お姉さんたちが使いやすいアドオンやライブラリを公開してくれているようなのですが、なんとなく自撮りを載せるのにはInstagramが一番良いような気がする…

実装したもの

そこで、実際に作ったシステムがこんな感じです。

  1. カレンダーのスケジュールから作った全体コントロール用のアプリ(AppleScript)を起動
  2. 全体コントロール用のアプリから、撮影用アプリ(oF)を起動
  3. 撮影用アプリが制限時間内に写真を撮影
  4. 全体コントロール用のアプリで撮影した写真をlatergram.meに投稿
  5. iPhoneに通知が届き、それを手動で承諾しInstagramに写真を投稿

今回はlatergram.meというwebサービスiPhoneアプリを活用することにしました。

unique-experience.xyz

もともとInstagramはPCから投稿出来ないんですよね…。このサービスを使うと簡単にPCから投稿できるので、それだけでも便利かも。

また、カレンダーのスケジュールでアプリを立ち上げるのには、こちらの記事を参考にしました。

Macのカレンダー.appを使って定期的にアプリケーションを実行してみよう | BACKSTAGE技術部

「このMac内」というカレンダーを追加するところで、ちょっとハマりかけました…

そして出来たのが、このツギハギだらけのボロボロシステム。実際に動いている所はこんな感じです。

www.youtube.com

撮影する姿に、終始迷いが見えます。

f:id:t0rakeina:20160321223413j:plain 起動と同時にカウントダウンがスタート。制限時間は仮に40秒にしてあります。

f:id:t0rakeina:20160321223535j:plain 「3、2、1 カシャ」の音とともに写真が撮影され、確認画面が表示されます。ここでOKを選択すれば撮影は終了。Retryを選択すると、もう一度撮影が始まります。

f:id:t0rakeina:20160321223858j:plain 40秒が過ぎるとタイムオーバー。たとえ不本意であろうと、最後に撮影された写真がlatergram.meにアップされます。(この文字のセンタリングがちゃんとしてない感じ、ダメ感出てますね…)

結局iPhoneから承認などの操作をしているので、自動化ではないですね。半自動化システムってところでしょうか?
しかし、iPhoneに送られてくる写真は「投稿することを決定した1枚だけ」なので、前の項で述べた「何を基準に選んでいいかわからない」という問題はクリアしている…はず!

ちなみにシステムで使用している音源は、Music is VFRさんの音源と、自分の声(加工済み)です。さすがに、これを一人で収録している時「私、何してんだろう…」と思いました。

musicisvfr.com

システムを使用してみて

感想

何回か使ってみて感じた最大の感想は、「今までになく、ちゃんと機能してるな」でした。「絶対もっとスマートなやり方があるだろ!?」とは自分でも思うのですが、とりあえず「勝手に起動する」「(ほぼ自動的に)写真を1枚まで絞り込める」「(ほぼ自動的に)写真をアップできる」という最低限の部分が動いているので、案外ストレスなく使えます。
あと、撮影する時間を自分で把握しているので「撮影の時にそこそこのコンディションでいないと」という気持ちも芽生えはじめました。撮影時間を朝に設定すると、意外と生活リズムが整ったりするかもしれません。思わぬ副次的効果…!
とりあえず、しばらく使い続けてみようかな、という感じです。

アップデート案

私がこのシステムを作るのにゴゾゴゾしていたタイミングで、こんなアプリが話題になりました。

plus.appgiga.jp

遅ればせながら私もダウンロードして遊んでいると、それを見た友人が一言。

それ、遊んでる人の顔めっちゃ面白いよ

確かに、他の人にそのアプリを紹介すると「なにこれすご〜い、ちゃんとついてくる〜」と言いながら、みんな今まで見たことないような表情筋の動かし方をして楽しんでいます。 隙だらけです。なんでこんなにみんな無邪気に遊べてしまうのか?
これは私の仮説ですが「MSQRDで遊んでいる間は、顔が単なるコントローラーでしかないから」なのではないでしょうか?
普段パソコンでキーボードを打ったり、ゲームでコントローラーを操作したりするときに、手元を気にする人は少ないでしょう。特に「その手の所作の美しさ」を気にする人はごく少数だと思われます。そんなことより文章を打つ方が大事だし、ゲームで勝つ方が大事です。つまり、MSQRDで遊んでいる時は、目の前のデカプリオやダースモールが面白い表情をすることが大事であって、その時の自分の顔にはあまり興味がいかないのです。

自撮り番外編。「他人の顔をコントロールしている」と思うと、自撮りが超ストレスフリーになる。これって何かに使えないかな…?

確かに、この瞬間は圧倒的にデカプリオの顔> 自分の顔です。
…これって使えるのでは?
とりあえず、今回作った「プリクラっぽいシステム」(大リーグボール養成ギプス風の何か)を使いながら、このあたりからヒントをもらって、ブラッシュアップしていきたいと思います。

※ この不毛な戦いの軌跡を記録しているInstagramのアカウントがこちらです↓
Instagram
アカウント名:tobephotogenic

よかったら覗いてみてください〜!