LOGLOG

『映画』や『ガジェット』や『ものづくり』のことなど、気になった事をまとめていきます。

DIYでコンプレックス克服!写真写りをマシにしたい!~リサーチ編~

DIYでコンプレックスを克服してみよう

6月が終わり、2015年もあっと言う間に下半期突入です。
早すぎる時の流れにビビりつつ、もうすぐやってくる来る30代を前に、

「自分が想像していた20代後半と全然違う…」
「ちゃんとした大人になれてるんだろうか…」

と、日々焦りまくっています。

きちんとした大人になりたい…! そのために「急成長する」のは無理だとしても、せめて「自分でどうにか出来そうなコンプレックス」は克服しておきたい。

そんな思いで、『ものづくり』の手を動かし始めてみました。

コンプレックス その1『写真写りが悪い』

「私、写真写りが悪いんだよね…」

そう言うと大体の人から、

「へー…」(大して変わらねーよ。写真より実物の方が良いと思ってんの?)

というリアクションをされ、残りの数%の人からは、

「『真実を写す』と書いて写真だよ?」

とダイレクトに返答されます。

言いたいことは分かります。
でも、「この写真の私(僕)、写りが悪い!」と思ったことの無い人など、この世にいるのでしょうか?

matome.naver.jp

mery.jp

ほらみんな悩んでる!

「自撮りだともうちょっとマシなのに!」
「大人数で撮った、撮り直しが出来ない集合写真で、よりによってこの顔…」

とか思うことありませんか?
私は正直、しょっちゅう思ってます。

もちろん、私の自意識がそう思わせているだけかもしれません。多分そうです。
でも、時たま「あ、これ写り良い!」思える写真を見つけた時の嬉しさは、代えがたいものがあります。今後の人生で、この嬉しい体験に遭遇する確率が上がったら、嬉しいじゃないですか。

そんなわけで今回は、『写真写りが悪い』というコンプレックスに向き合い、己の手(DIY)で、可能な限り解決していきたいと思います。

写真写りのダメポイント『こわばった笑顔』

コンプレックスを打破すべく、私はひとまず、Facebookでタグ付けされた自分の写真を眺めたりして、「写真に写ってる時の自分の写真写りダメポイント」を分析してみました。苦行でした。

そこで浮かび上がった「私の写真写り最大の問題」はこわばった笑顔!

他の人が自然に微笑んでいる写真の中、私は「全力で笑わないと誰かから殺されるの?」という力みっぷり。 顔がこわばれば目はエロ目、もしくは半目になり、口も凄い力で横に引き延ばされ、ガリガリ君の口のようなフォルムになります。

f:id:t0rakeina:20150601004003j:plain

もちろんこの他にも、

  • 風に吹かれっぱなしの自由な髪型
  • アシンメトリーでだらしない襟元(そういうデザインではない)
  • 手のやり場に困って不自然なポーズをしてる

などの問題点は散見されましたが、笑顔の酷さに比べると大したことありません。

自分でも「力みすぎてる、こわばっている」という自覚はあるのですが、どうしても50%くらいの笑顔がキープできず、シャッターが切られる直前には120%に振り切れてしまうのです。
思えば、「笑顔の力加減」なんて誰かに教わった記憶はありません。一体みんなどこで学習したんだ…。

そこで今回は、訓練によって「最適な笑顔の力加減を学習できる」ようなシステムとガジェットを、技術力が無いなりに考えていきたいと思います。

表情をセンシングする

まずは「簡単に使えそう」という理由で、ofxFaceTracker(openFrameworks のアドオン)の使用を検討しましたが、センシングがちょっとシビアだったので断念。

github.com

qiita.com

サンプルがすごく楽しかったので、こちらはこちらで、他のことにはガンガン使えそうですし、何しろ簡単なのがありがたかったです。

次に「『筋肉のこわばり』をセンシングしたいんだから、筋電センサを使うのが良いのでは?」と思い立ち、筋電センサで実験してみることにしました。

筋電センサとそのセンシング方法

そもそも筋電位とは、「筋肉を動かすときに生じる電圧のこと」です。

www.sakaimed.co.jp

そして、この電圧の変化を計測することで、特定の筋肉がどれだけ動いたかを計測するのが筋電センサです。
(間違っている所があったらご指摘願います)
さまざまなシステム、ガジェットに使用されています。ウエアラブルリモコンとか、最近ぽいですね。

tips.hecomi.com

japanese.engadget.com

Arduinoで筋電の値が取得できるキットもあるようです。便利かも。

www.fabxfab.com

また、「顔のどこをセンシングするか」という問題については、こちらのページを参考に検討してみました。

www.skincare-univ.com

http://ow.ly/3xUvxr

どうやら笑顔を作るときに使われているのは、主に大頬骨筋・小頬骨筋・頬筋・口輪筋・笑筋という5つの筋肉のようです。
なかなか複雑なシステムだったみたいですね。そして笑筋って名前、すごく潔いですね。

今回は、その中でも比較的外側(皮膚の近く)にあると思われる大頬骨筋を狙ってみることにしました。

f:id:t0rakeina:20150601004806j:plain

口を釣り上げるときに使っている筋肉のようです。

センシングテスト

まず、筋電センサでの笑顔のセンシングテストを行いました。
電極を、両方の大頬骨筋を狙って取り付けています。
どんどん笑顔のレベルを高めます。

www.youtube.com

www.youtube.com

※パーセンテージは私が勝手に設定したものです。

ひとまずこの動画を基準として、狙うべき笑顔のパーセンテージを決めていきます。

f:id:t0rakeina:20150601021240p:plain

f:id:t0rakeina:20150601005615p:plain

f:id:t0rakeina:20150601021321p:plain

f:id:t0rakeina:20150601005628p:plain

f:id:t0rakeina:20150601021340p:plain

f:id:t0rakeina:20150601005647p:plain

こんなに自分の顔を並べる事自体あまり経験のないことですが、こうして比較すると

  • 30% ~ 50%くらいの笑顔は「笑え」と脅迫されてる感が無い
  • 50%くらいから違和感が出てくる
  • 60%以降は解像度が著しく下がる(80%とか90%とか難しい)
  • 60%くらいの笑顔より、30%くらいの笑顔のほうがキープしやすい

などが分かります。

f:id:t0rakeina:20150601005853j:plain

思ったより似てなかった。

こんなことしてて、逆に立派な大人から遠のいているような気もしますが…
次回の記事では、実際のシステムを作っていこうと思います。